無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機の総称。英語の「drone」は「(無線操縦の)無人機」あるいは「オス蜂」といった意味の語。
2015年7月に閣議決定された改正航空法では、ドローン(無人航空機)について次のように定義されている。
航空の用に供することができる飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船そのた政令で定める機器であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦(中着)により、飛行させることができるもの(中略)をいう。 ― 新旧対照条文より
ドローンと呼ばれる機器にはさまざまな用途、大きさ、形状の航空機が含まれる。たとえば軍用のドローンは幅十数メートルの主翼を持つ大型機であり、偵察や爆撃に用いられている。商用のドローンは幅数十センチメートル程度の小型~中型機で、回転翼機(マルチコプター)であることが多い。さらに個人向けの、いわゆるラジコン飛行機に類する小型玩具もドローンと呼ばれることがある。
商用ドローンは容易に立ち入れない場所を空撮する用途などで普及が進んでいる。また、荷物の配送システムに用いる研究なども進められている。